40の経営者は次の世代に会社を譲ろうと考えているらしい。
たったの20年で、次世代にバトンを託すことを考えているんだ。
そう思うと、俺たちの時代だと言い張れる時間は相当に短いだろうな。
うかうかしてられないね。
僕が普段よく聴くバンドマンは、青森から出て、30まで世間に音楽で戦って、散り散りになって、酩酊して、故郷の冷たい風を浴びたそうな。
それからは、好きなことを歌って、着実に歩みを進めて、今では武道館でライブをしているそうだ。
僕は、今は亡き絵本作家の作品を、熱心に見通しているわけではないが、自伝を読んで、彼の生き方や功績を見て感嘆した。
戦時中の経験、その後の舞台美術や手塚治虫の描くアニメーションのキャラクターデザインを担当した。
その後、紆余曲折を経て、齢70程で国民的キャラクターを生み出して、作家の没後もそのキャラクターの人気は根深い。
この2人が、僕は人間として大好きだ。
生い立ちを聞くと決して早熟ではないと思う。
だけど、2人に共通している点が、やり通していること。
その結果、思いもよらない花を咲かせていること、僕は尊敬してやまないのだ。
心持ちは晩成ばっちこい、望むところである。
そんな僕が20代をどう過ごすか、当面は2つ。
俺たちの時代だと胸を張って言える歩みをする。
誇れる生き様を、次の世代に繋げるために過ごす。